TOP > 医師転職事例集:外科医から内科医へ、34才の転機
医師転職事例集
ABEを通じて転職された医師の方々の成約事例です。
転職をお考えの方々の参考になればと存じます。
外科医から内科医へ、34才の転機
大学医局に所属する34才のB医師から、お問い合わせメールをいただいたのは、4月の初めでした。
B医師は、開業されているお父様がご病気になられたこともあり、将来のことを考えると、跡取りのことが心配になり、そのことが脳裏を離れなくなっていました。
このまま医局に残って消化器外科をきわめていっていいのか、医局を離れて少し自由な立場で外科医を続けるべきか、いっそのこと求人も多く、将来の医院継承に役立つ内科医に転科すべきか等々、いろいろ迷っていました。
医師の求人状況の説明や、私がお世話させて頂いた1000件を超える紹介の経験の中から、B医師に役立つケースを思い浮かべながらアドバイスをしたりして、外科医募集と内科医募集の両方の施設情報を送りました。
その後、B医師は、医局を辞めてアルバイトをしながら、ゆっくりと転職先を探すことにしました。
医局を辞めずに転職活動をすることも可能でしたが、臨床医として突っ走ってきたB医師には、ゆっくりと自分の将来を考える時間も必要だったのかもしれません。
しばらくして、B医師は、プライマリーな総合診療のできる医師を目指していこうと将来の方向性を決めました。
内科医としての再スタートを決断したB医師から数か所具体的な希望施設をうかがい、交渉にあたりました。「外科医としてのキャリアは一人前だが、内科医としては初心者なので…」という所がほとんどでした。
そんななか、B医師の外科医としてのキャリアが内科医としてもプラスになると考えていただける施設を探すことができました。
面接では、B医師が転科にあたって心配なことを院長にいろいろ質問しましたが、一つひとつ院長が丁寧に答えて、B医師の気持ちも少しずつ固ってきました。そして、院長は「実は私も外科だが、現在の仕事のほとんどが内科で、内科の診療に初め不安があった」など経験談を話してくださったので、B医師は仕事のイメージがよりわいてきたと思います。
院長も、できることできないことを素直に話されるB医師の人柄に信頼を寄せ、医師と医療機関の相思相愛のご縁を結ぶことができました。
今後も、一つひとつのご縁を大切に、双方に喜ばれる紹介を行っていきたいと思います。(A)